全体研修~プレイパークで自尊感情をそだてるには~

6月は運営している世話人とプレイリーダーが一緒に学ぶ全体研修を行いました。

今回お招きしたのは、健康教育学者の近藤卓先生。

以前、先生の講演会に参加したことがあり、自尊感情を育む過程をうかがって、目からウロコ!  衝撃が走りました。

まさにプレイパークで育てることができるじゃない!

そう思って、今回は皆で自尊感情について学ぶ機会としました。

 

まずは自尊感情とはなにか。

「自分を大切に思う気持ち」

 

人間関係の二つの基本形は、

向き合う=関係ができる(恋)  並ぶ=関係が深まる(愛) 

生後6か月までは互いに見つめあうことが大切だが

それ以降は、同じものを見る並ぶ関係。それは、心を豊かにする。

一緒に泣いたり笑ったり。

 

自尊感情には、二種類あって

①社会的自尊感情(すごい自分)→やる気をうみだす

優越感、他者との比較。褒められて伸びる。「すごいだろう」

熱気球のように膨らんで舞い上がる。バルーンのようなもので褒められていないとしぼんでしまう感情。ちなみに東京ドームは33年間風を送り込まれていて一度もしぼんだことがないそう。そんな人間はいるのでしょうか?

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②基本的自尊感情(ありのままの自分)→どんな時も支える

これでいい、生きていていい、このままでいい、自分は自分。他者との比較ではなく、絶対的、無条件、根源的で永続性のある感情。

それは、感情の共有体験で育つ。

糊をしみ込ませた和紙を、一枚一枚積み重ねて作られる。

和紙=体験の共有 糊=感情の共有

共有体験のたびに積み重なって厚みを増す。

 

自尊感情の4つの形が示されました。

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自尊感情の四つの型

思わず、自分はどれだろうとあてはめたり、遊びにきている子どもの顔を思い浮かべたそうです。

一緒に楽しく遊んだり、同じものをみて感動したり、悔しくて一緒に泣いたり、一緒にご飯食べたりと、手の届く体温が感じられ、話さなくても伝わる距離にいて、感情の共有体験が大切とのことでした。

子どもだけでなく、大人でも、自尊感情は育つそうです。

まさに、プレイパークの中で、一緒に過ごすだけで、基本的自尊感情が育つなんて素敵です💛

 

ついつい、大人はこどもをほめてしまいがち。そうではなく、一緒に体験して一緒に感じて、「ありのままでいいんだよ」を大切にした場にしていこう!

と感じたいい時間になりました。

 

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 近藤先生のお話の中に、アニメのワンシーンがでてきたり、様々な比喩的表現がとても興味深くて、みんな引き込まれていきました。

途中、近藤先生作「ありのままのわたし」ギターとハーモニカで生演奏の時間も。

心温まる時間をありがとうございました。

 

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