全体研修「他都市のプレイリーダーの話を聞く」

12月の全体研修は、プレイリーダーだけでなく運営者も含めての研修でした。


シニアプレイリーダーのトトがコーディネートする
「他都市で働くプレイリーダーの考えにふれる」という企画、今回で3回目となります。

左から ゆうじ トト きのぴー

今回のゲスト紹介
お一人目は、東京都国分寺市国分寺市プレイステーションで長年プレイリーダーとして現場に立ち続けてきた 

ゆうじ(奥冨裕司さん)

豊富な現場経験をもとに、プレイリーダーの育成や講師としても活動する、
経験の長いプレイリーダーです。

 

お二人目は、
東京都港区・NPO法人みなと外遊びの会代表であり、プレイリーダーとして活動する

きのぴー(木下久仁絵さん)

港区の事業内で一般社団法人TOKYO PLAYの人材育成を受けながら、
プレイリーダーとしての経験を積んできた実践者でもあります。

 


当日はまず、
それぞれ約30分ずつ、これまでの経歴や現在の活動についてお話ししてもらいました。
プレイリーダーとして現場に立ち続けてきた時間 、悩み、迷い、失敗、そこからの学び。
お二人の話は、立場やキャリアの違いはありつつも、
プレイリーダーという仕事の奥行きを感じさせるものでした。
後半は、
コーディネーターのトトの進行でのトークセッション。
あらかじめ参加者から集めていた質問を投げかけるところから始めました。
さらに今回は、
会場の参加者が「聞いてみたい」と思った質問にリアルタイムで投票できるオンライン上のサービスを用いて、
投票数が多い質問から順に取り上げるという方法で質疑応答を行いました。


質問には、
•    振り返り(リフレクション)をどのように行っているか
•    喧嘩やトラブルへの介入の考え方
•    現場で常に意識していること
•    プレイワーカーを続けている原動力
•    自分が「プレイリーダーだ」と感じたのはいつか
など、現場に立つ人ならではの問いが並びました。


中でも印象的だったのが、
プレイワーカーの「原動力」についての話です。
ここで語られた原動力は、
なぜ困難な状況の中でもこの仕事を続けられたのか 、その根っこにある力でした。


ゆうじが語った起動力は、
「逆境と向き合うことそのものを楽しむ こと。」
困ったことが起きたときに避けるのではなく、
合意形成や議論を引き受け、現場で考え続けること。
そのプロセスを面白がれることが、
プレイリーダーの専門性であり、仕事を続けてきた理由なのだと感じました。


一方、きのぴーが語った起動力は、
「やりたい」という自分の気持ちを信じて飛び込むこと」
不安があっても、完璧でなくても、まず場に立ち、関係の中で考え、乗り越えていく。
「人生を生かすために、いつでも一番に飛び込むペンギンでありたい」
という言葉が、その姿勢を象徴していました。
同じ「原動力」という言葉でも、
プレイリーダーという仕事の多層性が浮かび上がりました。

研修後の感想からは、
「プレイリーダーという仕事の捉え方が変わった」という声が多く聞かれました。
プレイリーダーは、
子どもと楽しく遊ぶ人、場を安全に保つ人、というだけでなく、
遊びの中にあるリスクと、その先にある学びや成長を引き受ける専門的な仕事なのだと捉え直した、という感想がありました。

また、子どもの「いいこと思いついた」を自分の都合や判断で止めてしまっていないか、遊びを邪魔せずに見守る余白を持てているか、
自分自身の在り方を振り返るきっかけになったという声もありました。
プレイリーダーは、「一緒に遊ぶ」だけでなく、場を整え、考え、対話し続ける存在でもある。
そんな気づきが共有されました。


今回の研修は、答えを持ち帰る場というよりも、
それぞれが自分の立ち位置を見つめ直す時間だったように思います。
場所は違っても、子どもと関わる現場で悩み、考え、立ち続けていることは同じ。
他都市のプレイリーダーの言葉に触れることで、自分たちの実践を振り返るヒントを得られる、そんな研修となりました。

 

是非、他都市のプレイパークにも遊びに行ってみてくださいね。

 

東京都国分寺市国分寺市プレイステーション

冒険遊び場の会 国分寺市プレイステーション

 

東京都港区・NPO法人みなと外遊びの会

みなそと | 東京・港区のプレーパーク主催 NPO法人 みなと外遊びの会(みなそと)

 

 

プレイリーダー研修「プレイリーダーとしての軸を知る」

11月は、9月のリスクマネジメント研修でもお願いした
**“日本冒険遊び場づくり協会代表 関戸博樹さん”**を再度お迎えし、プレイリーダー研修を行いました。

前半は理論のインプット、後半は自分の内側を掘り下げるワークという、学びと気づきの凝縮された時間となりました。

研修冒頭では、「遊びとは何か?」を改めて考えるところから始まりました。

人間の子どもはとても“未熟”な状態で生まれます。
でもその未熟さこそが、脳を大きく発達させるための“余白”であり、子ども期が長いからこそ、脳の成長もゆっくり育まれていきます。

・面白いと思ったことをやる
・手を動かす
・真似る
・人と関わる

これらすべてが、子どもの発達が自然に最大化されていくプロセス。

そしてその源泉にあるのが「遊び」。

「危ないから」「汚れるから」「迷惑だから」と制限してしまいがちな現代。

でも、子どもが自分の“やってみたい”を確かめられる場こそ、本能に根ざした成長の場なんだと改めて実感しました。

また、お話の中に、「すべての子どもたちが“遊ぶ権利を持つ一人の人間”である」という、子どもの権利条約に基づく大前提についても触れられました。

海外のプレーパーク

海外では大人が入れない遊び場もありますが、日本のプレイパークは、地域の大人が関わり、親ともつながり、コミュニティそのものを育てていく場として成り立っています。

その関わりを通して、地域の大人も「遊び心」を取り戻し、子どもとの関係が変わっていくのが特徴だという話が印象的でした。

外遊びには、子どもが“未知との遭遇”をし、自由を実感できるチャンスがたくさんあります。

屋外という環境自体が刺激にあふれていて、子どもの主体性を自然に引き出してくれる。

そうした環境を整えることは、場の魅力を最大化することでもあると感じました。

また、プレイパークには、多様な人が関わることで生まれる良さがあります。

地域の人、保護者、学生、プレイリーダー……それぞれが「子どもを中心にした遊び場づくり」に参加しているということが、安心で豊かな場につながっています。

講座では「プレイワークの8つの原則」についても学びました。

どの原則も共通して、プロセスを大事にしながら、知識やスキルを使い、そして必ず振り返る(リフレクションする)ことが重要だと語られていました。

やって終わりにせず、関わり方を見直すことで子どもとの関わりが変わっていく——
このサイクルこそがプレイワークなのだと理解できました。

特に心に残ったのは、「そこに大人が“いる”だけで、すでに介入は始まっている」という言葉です。

大人の価値観と子どもの行動がずれる瞬間は、誰にでもあります。

そんな時に、まず自分が感じている“辛さ”や“違和感”を認識することが大切で、それを受け止めたうえで「どう関わるか」を選んでいく——。

その姿勢こそ、プレイリーダーとしてのあり方だと学びました。

後半は、プレイリーダーとしての“軸”を見つめる時間。

■ 自分を深掘りするワーク「認知の4点セット」

① 意見(選んだキーワード)
② 経験
③ 感情
④ 価値観

仲間と語りながら、自分の中に眠っている気持ちや経験を言語化する時間は、参加者ひとりひとりにとって大きな発見になったようです。

「自分がリーダーになった理由がわかった」
「胸のモヤモヤが晴れた」
「自分の物差しを取り戻したいと思った」
「子どもの頃の自分と向き合うきっかけになった」

そんな声が聞かれました。

共有タイム

■ 参加者の声(抜粋)

・海外では大人が入らないプレイパークもあると知り、 文化の違いに驚きました。

・「遊びと活動の違い」の話が腑に落ちた。もっと遊びの余白をつくりたい。

・自分の過去を振り返るのは しんどかったけど、 今の自分を受け止める時間になった。

・プレイリーダーの仕事の本質を 再確認できた。

・やってみないと分からない。 挑戦し続けたいと思えた。

・リフレクションの大切さを実感。 トライ&エラーでいい、やってみることが大事だと勇気をもらった。

・自分がなぜリーダーをしているのか、モヤモヤしていた部分が少し晴れた。

・他のリーダーの話を聞くことで刺激を受け、もっと現場に活かしたいと思った。

心に残った言葉を持ち帰り、次の一歩にしていく——そんな成長のサイクルが生まれていることが伝わってきました。

■ 「軸」とは
“すぐに見つかるもの”ではなく、育てていくもの

研修の最後に、関戸さんが話してくれた言葉。

「軸は、リフレクションを繰り返していく中で少しずつ育つもの」

完璧な答えがあるわけじゃない。

ただ、子どもたちの「やってみたい」に寄り添い続けるために、まずは大人自身が自分の「やりたい」「大切にしたい」を大事にしていい。

そんな温かい学びの一日になりました。

■ さいごに

今回の研修は、「子どもの遊びをどう支えるか」だけでなく、「自分はなぜここにいるのか」「どんなリーダーでありたいのか」を見つめ直す、とても貴重な時間でした。

それぞれが見つけた気づきや軸の芽が、これからの現場でゆっくり育っていきますように。

そして何より、学びを楽しむ仲間と一緒に、子どもたちの「自由に遊ぶ権利」を
守り、広げていけたらと思います。


青葉区しらとり台公園プレイパーク 訪問記

  冷たい風が吹き、街路樹が鮮やかに色づき始める、深まる秋。

  今回訪れたのは、閑静な住宅街と豊かな自然が調和する青葉区にあるしらとり台公園です。プレイパークが開催されている日は、雑木林のなかに、プレイリーダーが子どもたちの創造性に合わせて常に進化させているロープ遊具が設置されています。あちらこちらから響く元気な歓声。この場所が持つ活気と自由な空気が感じられます。

 

  この日は、世話人さんたちが企画・運営するイベント「スワンフェスタ」が開催され、公園は大きな賑わいを見せていました。

  会場には、楽しいくじ引きや工作コーナー、移動図書館に加え、生きた昆虫やタマゴヘビまで展示するユニークなお店も登場。お店を出している方やパフォーマーはすべて地域の方で、温かくアットホームな雰囲気が魅力です。

  突然、ダンサーのペロさんが踊り始めれば、子どもたちも自然に加わり、一体感が生まれます。読み聞かせには、小さな子どもたちが熱心に見入る姿があり、地域が一体となって子どもたちの笑顔を育んでいる様子が伝わってきました。

ワンフェスタの様子

手作りゲーム  ナイスアイディア!

 プレイパークではベーゴマ遊びも盛んで、熱のこもった大会が繰り広げられていました。

子どもから大人までが分け隔てなく、真剣に勝負できる場があるのは、プレイパークならではの大きな魅力です。白熱したバトルの末、なんと優勝したのは5歳の男の子!会場全体が彼の勝利を称え、大いに盛り上がりました。

 自然を拠点に活動する青空保育「ぺんぺん草」に通う親子さんにもお会いしました。

「森のようちえん」のスタイルを取り、晴れの日も雨の日も、四季折々の自然の中で過ごすことで、子どもの好奇心や主体性を大切に育んでいるそうです。なるほど、虫への関心が高い子どもたちが多かった背景には、こうした素晴らしい活動があるのだと納得しました。

息をあわせて~

  ロープ遊具の片付けが終わる頃、遊びは最高の形でフィナーレを迎えます。

集めた大量の落ち葉をブルーシートに乗せ、「エイ!」の掛け声とともに空高く投げ上げます。西日に照らされ、キラキラと輝きながら舞い落ちてくる無数の落ち葉は、美し い光景でした。

  最後までエネルギーいっぱいに遊ぶ子どもたち。そして、子どもと大人が「ごちゃまぜ」になって心から楽しんでいる様子は、この場所の豊かさを象徴していました。またすぐにでも訪れたくなる、素晴らしい時間でした。

 

しらとり台公園プレイパークのInstagramはこちら

https://www.instagram.com/shiratoridaipp?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

全体研修~問いで深めるリスクマネジメント~

毎年、みどり環境局主催、YPC共催で「リスクマネジメント研修」を行っていますが、今年は9月19日にさくらリビング研修室にて開催しました。

今回のテーマは「ダイナミック・リスク・ベネフィット・アセスメント」と事例検討。

みどり環境局の職員の方々とプレイリーダーやプレイパーク運営者が同じテーブルで、「危険な場面にどう対応するか」ということや「実際に起きた事例に対して深める検討をすること」について考えました。

講師は、日本冒険遊び場づくり協会代表でフリーランスのプレイワーカー、関戸博樹さん。

子どもが自由に挑戦できる遊び場を守り続けてきた経験から、「リスク」とどう向き合うかについてお話いただきました。

  • リスクとハザードは違う
    リスクは挑戦の中にあり、子どもが育つために必要なもの。
    ハザードは腐食・落下・突起物・引っ掛かりなど、事故につながる危険要因。これは減らす努力が必要。
  • ダイナミック・リスク・ベネフィット・アセスメント
    「観察 → 判断 → 介入」の流れを大切にしながら、遊びを止めるのではなく遊びの方向性を維持しつつリスク管理をしたり、遊びの再構築をしていく。
    子どもの「やってみたい」を尊重しつつ、大けがを防ぐ工夫が求められる。
  • 危険管理は“ダダ漏れ”に
    大人が「怖い」「不安」と感じたら、心の中で抱え込まずに言葉にして共有すること。
    それが場の安全につながると同時に、子どもの挑戦をむやみに止めてしまうのを防ぐ。

後半は、現場で実際に起こった場面を取り上げて事例検討をしました。

あらかじめ、申し込み時に「現場での対処に困った、迷った、具体的な事例」「その時なぜ困った、迷ったのか」を記入してもらいました。その中で
「焚火に石を入れたい」「小学生同士の喧嘩」「ハンモックの飛び越え」が事例としてあげられ、それぞれの人が説明するところからワークがはじまりました。説明後に他の人たちに質問してもらいます。

ワークではこんな問いかけが飛び交いました。

  • 「その時、子どもはどんな表情をしていましたか?」
  • 「止めようか迷った瞬間に、あなたの心の中で何が起きていましたか?」
  • 「その場にいた他の子どもや大人は、どんな反応をしていましたか?」
  • 「今振り返ってみると、別のやり方もありましたか?」

質問に答えた後、講師が板書してくれた内容を改めて読み、どう思ったかを話して終了。

なんと!“アドバイス”ではなく“質問”で深めていく手法。
こうした質問を受ける中で、事例を出した本人が「自分は怖さを感じていたのに、それを誰にも伝えていなかった」と気づいたり、
「止めることばかり考えていたが、遊びの形を変えて続けさせる方法もあった」と振り返る場面がありました。

ただ出来事を説明するだけでは見えなかった内面が、問いかけを通して言葉になり、全体の学びとして共有されていったのが印象的でした。

 

ワークの感想として

  • 質問形式が新鮮でわかりやすかった。アドバイスよりも問いかけの方が、自分で答えを見つけられる感覚があった。
  • 多様な質問が集まると視点が広がる。一人では見えない角度から事例を捉え直せて、考えが深まった。
  • 「正解を求めるのではなく、その時その場で感じたことを共有する」という進め方が安心感につながった。

等があがりました。

全体の感想としては

  • リスクと思うレベルは人によって違う。だからこそ気持ちを共有することが大事。
  • プレイパークは“リスクを経験する場所”であることを改めて確認した。
  • 「やってみたい」を止めずに、どうすれば安全に続けられるかを一緒に考える視点が必要。
  • ヒヤリハットの小さな出来事も共有することで、ハザードに気づく力が育つ。

 

今回の研修を通して、「リスクをゼロにする」のではなく「子どもの挑戦をどう支えるか」を考え直すことができました。

遊び場は、大人が一方的に管理する場所ではなく、子どもの挑戦と大人の見守りが対話しながら形づくられる場所。
事故やトラブルが起きたときの対応も含めて、経験を仲間と共有し積み重ねていくことが、プレイパークの豊かさにつながるのだと感じました。

 

参加されたみどり環境局のみな様から「リスクに挑戦できる機会の大切さ」や「事例を共有するプロセス自体が財産だと思う」と感想をいただきました。現場での悩みや工夫を互いに学び合うことが、新たな気づきにつながったとのことです。

あらためて、この研修を主催してくださったみどり環境局の皆様、共に場をつくってくださった参加者の皆さまに感謝申し上げます。

全体研修「私の目指すプレイパーク・プレイリーダーとは?」

7月の研修は「プレイパークとは何か」「プレイリーダーに何が求められるのか」——そんな問いを胸に、プレイリーダーや運営者が集まり、語り合った2時間。

竹迫さんのワークショップ始まります

グループごとに思うことを書きグループ内で共有

グループごとに発表

知識を学ぶ場であると同時に、参加者一人ひとりの実践や思いが「言葉にして持ち寄る」ことに重きが置かれた場となりました。
子どもにとっても大人にとっても“安心できる居場所”をどうつくるのか、という根本的な問いに立ち返る時間になりました。

最も印象的だったのは、参加者それぞれが“子どものため”という枠を超え、「大人にとっても心地よい場」「誰にとっても安心していられる空間」としてのプレイパーク像を描いていたことです。余白のある人間関係や、失敗を許容する空気、やりたいことをやっていいという文化——こうしたキーワードがたくさん挙がりました。

プレイリーダーの在り方にも、さまざまな気づきが生まれました。「遊び心を持ち続けること」「問い続け、ゆらぎを抱えること」「自分の感情に余白を持つこと」…それはまさに、正解のない子どもとの日々において、自分自身と向き合い続ける営みそのものでした。

一方で、運営面の課題も改めて浮き彫りに。プレイパークの持続可能性、社会への発信、地域との連携…外側に開かれた運営の必要性も多く語られました。参加者からは「プレイパークを知らない人にどう伝えるか」「地域に理解されないと続かない」といった切実な声もあがりました。

今回の研修では、意見の深掘りや共有があった一方、「もっと議論を進めて行動に移す必要がある」という厳しい現実にも直面しました。

「陽気にやっている場合ではなかった」「このままでは持続が難しい」と語る参加者の声には、プレイパークの未来への責任と危機感が込められていました。

それでも最後に残ったのは、「仲間がいる」という心強い実感。普段は違う現場に立つ者同士が、同じ問いを語り合い、思いを交わせたことは、大きな意味のある時間となりました。

あるプレイリーダーはこう言いました——

「現時点の私は、やんちゃなプレイリーダーではない。だけど、明日からでも“柔らかく子どもに向き合うこと”はできそうだ」

この一歩が、プレイパークの明日をつくっていくのだと感じます。 
私たちは、模索しながら、時に立ち止まりながら、それでも子どもと共にある場を育てていきたいと思いました。

全体研修「“もしも”に備えるために~怪我の応急処置を学ぶ」

YPCでは、毎月プレイリーダー研修を行っていますが、6月は全体研修と位置づけ、プレイリーダーだけでなく世話人も共に学ぶ講座としました。

テーマは「怪我の応急処置」。

消防署から救急対応の専門家をお迎えし、現場で起こりうる怪我や事故への具体的な対応方法を学びました。

講座は、落下や打撲などの外傷への基本対応「RICE(安静・冷却・固定・挙上)」から始まり、頭部を打ったとき、けいれん、胸やお腹の痛み、出血時などの応急手当を、症状ごとに分かりやすく説明していただきました。特に「たんこぶができた=安心とは限らない」といった具体例には、多くの参加者がハッとさせられた様子でした。

また、熱中症についても、ただの暑さではなく「湿度の高さ」「風の弱さ」「照り返し」「暑さに慣れていない時期」などの複合的な要因が重なることでリスクが高まること、乳幼児や持病のある方がなりやすいことなど、現場目線での注意点が共有されました。

虫刺されや動物に咬まれた場合の対応、歯が折れた際の対処(折れた歯は洗わず牛乳で保存)など、普段なかなか学ぶ機会のない内容に「初めて知った」「今後に生かしたい」との声が上がりました。会場からは「シャボン玉液が目に入ったとき」「やけど」「鼻血」などたくさんの現実的な質問があり、参加者の関心の高さがうかがえました。

三角巾の使い方

後半には、三角巾を使ったワークも実施。膝や鎖骨を保護する巻き方を実際に練習し、「一度学んでも時間が経つと忘れてしまうので、定期的な復習が必要」との感想も。最後にはグループに分かれて、それぞれの気づきや現場での工夫を共有しました。

膝を痛めた時の巻き方



鎖骨を痛めた時の巻き方

「応急処置の知識だけでなく、日頃からの備えや、他スタッフとの関係性が大切だと再確認した」「自分が慌てないことが、子どもを安心させることにもつながる」といった振り返りも印象的で、単なる知識の習得にとどまらず、日常の姿勢を見つめ直す機会になったようです。

今後も、こうした学びの場を継続し、子どもたちが安全に遊べる環境づくりに役立てていきます。

 

【総会レポート】令和7年度YPC定期総会を開催しました!

5月16日(金)、さくらリビング 第一研修室にて、令和7年度の定期総会を開催しました。

理事長からの挨拶

理事長からは、ここ数年続くプレイリーダー不足についての話題からスタートしました。
昨年から常勤プレイリーダーが3名増えたことは明るいニュース!ですが、まだまだ現場によっては人手が足りない状況もあり、引き続きの体制強化が必要です。

昨年度実施した中期計画アンケートでは、**参加者の80%以上が「これからも活動を続けたい」**と回答しており、熱意あるコメントも多数寄せられました。

「皆で意見を出し合いながらYPCのこれからを一緒に考えていきたい」と力強いメッセージが届けられました。

◆議案の部  
 第1号議案:令和6年度 活動報告

昨年度は、新たに保土ケ谷区・常盤公園でのプレイパーク活動がスタートしました!
また、新人研修の実施や、外部研修への参加機会を増やすなど、プレイリーダーの成長を後押しする体制が整ってきました。

中期的な方針を定めるためのワーキングチームも立ち上がり、アンケート調査など、よりよい運営に向けた基盤づくりも進みました。

全体として、活気と広がりを感じる1年となりました。

第2号議案:令和7年度 活動方針

今年度は、常勤プレイリーダーの体制が安定してきました。個性豊かな常勤プレイリーダーが増えたことで、プレイリーダー会の充実が期待できます。

また、今年度よりプレイリーダーとコーディネーターの情報交換の時間も設け、より現場の様子を伝え合う機会を作ります。

 

第3号議案 役員改選について

 今年度、新たな役員が選出され、法人設立時から理事長を16年間、理事を6年務めていた橋本さんが退任されました。長い間ありがとうございました。今後もコーディネーターとしてよろしくお願いします。

「皆さんはYPCの宝です!」と橋本さん

参加者からの声・意見

会場からは、プレイリーダーの配置の在り方、コーディネーターの負担、評価体制などに関しても活発な質疑・意見が寄せられました。どれも大切な視点で、今後の運営にしっかり活かしていきたいと思います。

以上、満場一致で可決・承認されました。

4.挨拶・研修の部

 ・個人情報取扱研修

 ・横浜市こども青少年局・横浜市みどり環境局の職員の方からのお話

 ・プレイリーダー紹介・プレイリーダー会活動報告

 ・全体交流会・・・中期計画ワークショップ

今年の総会終了後の全体会は、中期計画ワークショップ第2弾を行いました。

昨年度に行った世話人のアンケートから

「プレイパークで活動している中で、YPCネットワークとの 「つながり」を感じたことがありますか?」をテーマに意見交換です。

グループにわかれて、ネットワークについて、様々な意見が交わされました。

その中で、コロナ前に行っていたYPCフェスをやりたい!という声が多くありました。実現できるといいなぁ

中期計画はまだまだ続きます。

アンケートやヒアリングの皆さんの意見を整理し、目標を設定、そして今後5年間の具体的な取り組みの 内容と実施体制(行程表と役割分担)を検討・決定していきます。

今年度は、新規立ち上げしたプレイパークのスタートもあり、さらに広がる一年になりそうです。

子どもたちの「やってみたい!」を支える場として、そしてプレイリーダーや世話人の皆さんが楽しく関われるしくみを、みんなでつくっていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!