2022年定例総会

2022年5月20日(金)に定例総会を開催しました。

3年ぶりの対面での総会。

毎年、顔を合わせ語り合える機会ではありますが、コロナ禍であるため、午前中で終了しました。

懐かしい方や新しく代表になられた方などが集まるいい時間となりました。

 

総会では、まず理事長のあいさつ

「子ども達が安心できる場として活動していきましょう」と呼び掛けから始まりました。

全ての審議が承認された後、挨拶・研修の部として

横浜市こども青少年局放課後児童育成課・横浜市環境創造局公園緑地維持課の方々が出席してくださり、それぞれお話ししてくださいました。

その後、毎年この機会に行っている個人情報取り扱い研修。

続いて、よこはまユースさんとの連携事業「ジョンソンプロジェクト」の報告をしていただきました。

最後に、プレイリーダー紹介と

各団体から「自慢」「売り」「有名人」1分間で紹介。大いに盛り上がりました。

同じ思いをもった仲間同士が一堂に集まる貴重な日。

自分たちが行っている活動の意義を確認し、元気をもらいました。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

プレイリーダー研修~昨年度の振り返りと今年度の個別目標設定~

今年度初のプレイリーダー研修。

昨年まで常勤プレイリーダーだった"かいかい"は、自宅で造形教室を開所、"はせ"は、ある幼稚園にプレイリーダーとして採用され、二人とも新たな道のスタートをきりました。今までのプレイリーダーの経験を活かし、活躍してくれることと思います。

本日の研修内容

さて、4月は、まず昨年度の研修がどうだったか、どう現場で役立ったのかを振り返ってみました。「2月の研修どっくんからリフレクションを学んで振り返りの書き方が変わった」「6月と11月に学んだ近藤卓さん講演、自尊感情を高めるのは並ぶ関係、を意識してこどもたちに関わった」「インプットするだけでなくアウトプットするように心がけた」「学んだことを整理した」など、たくさんの学びになったということでした。

 

どっくんやめだかさんから勧められたプレイワークの本を皆で読みながら、その後自己評価してみました。

イギリスのプレイワーカーの著書。嶋村さん(めだか)訳。

基礎編「プレイワークの評価表」

皆で読み合わせをしていきました。

プレイワーカーが用意できる体験の分類は「自然の要素を使う(火・水・空気・土)」

「自分という存在を使う」「抽象概念を使う」「感覚を使う」などが提案されています。

そして具体的な項目に「まったくない」「ときどきある」「よくある」「いつもある」にチェックしスコアを出します。

たとえば・火をつかって遊ぶ・場を変化させることができる・自由になる素材がある等

適切な関わり方の中には「子どもに任されているか」という問いが多くありました。

 

それぞれがスコアをだしながら、今年度はプレイリーダーとして何を意識していくかを考え、宣言タイム

今年度の目標🎵

最後に今年度の研修で学びたいことを出し合いました。

今年はプレイリーダーが少なく寂しいです。

月に1日間、プレイリーダーが全員がそろって学べる機会。

子どもというおもしろくてかけがえのない存在と共に過ごすプレイリーダーは語り合いを大切にしながら、学び続けています。

横浜のプレイリーダーになって働きたい方、募集中です!

子どもと関わりたい、遊びが大事、地域の活動に興味がある、コミュニティが大切、と思っている人、一緒に活動しませんか? ご連絡お待ちしてます💛

 

プレイリーダー研修~危険とつきあう力をつける~

本日の研修は、大垣内弘美さん通称かきが講師。

世田谷でプレイワーカーの経験があり、現在、世田谷ボランティア協会の職員をされています。

今回は、危険とつきあう力を育てる、という視点でお話いただきました。

コロナ禍での課題は、コミュニケーション不和

命の問題を目の前に価値観が衝突。コロナ禍で遊び場を開ける覚悟と共通認識が大切だということ。そのためには仲間と腹をわって、たくさん話してコミュニケーションをたくさん取らないとなりません。

まずは自分の気持ちの動きや考えを大切にしよう。自分の心の内側に目を向けよう。

仲間だからこそ気持ちが緩まる。

緊張を放ち、自分の内側に宿るものに気づくいてみよう♪というところでワークが行われました。

 

そこで皆さん雑談していますか?

ワーク1 雑談タイム

3グループに分かれ、今日呼ばれたい名前とマイブーム。あ~意外と知らないあなたのマイブーム。自分のブームってなんだ?改めて考えると何だろう。コロナ禍だから生まれたマイブームもありました♪

 

次は、コロナ禍での市民活動が伝えられました

(1) 原点回帰:社会貢献活動ってなあに? そもそもボランティアって何?

     ボランティア 言葉の語源

      ・ラテン語volaが起源。 ~を欲する 喜んでする

      ・英語のwill   志す・進んでやる

    やる気×世直し×手弁当 の活動

 公共と違うところは

   ①臨機応変な取り組みができる

   ②困りごとへ自分なりにアプローチができる

そうそう、横浜にプレイパークを創ろうと思った気持ちを思い出しながら聞いていました。

(2) コロナ禍 子どもたちの挑戦!

「子どもたちがどうにかして形にする」という世田谷の事例を伺いました。

自分たちのやりたいを自ら作り出す。仲間たちに「やりたい」をシェア。病気があってもできること。高齢者にお手紙を書く。夏ボラzoomで配信など

 

ワーク2 自分の内側をシェア・・・コロナ禍で考える私のこと

 

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コロナ禍で困ったこと・気づいたこと/発見

(3) そもそも遊び場ってなんだ? 遊び場が果たす役割

遊び場づくりは支え合いのまちづくり

 子どもたちが自由に遊ぶためには大人は地域を変えなきゃ!

 日ごろから地域との連携をとることが重要。つながりを感じる地域。子どもも大人にとっても暮らしやすい街にする。

遊びとは「やってみたい!楽しそう!」と思えること。遊びは人を集め、繋ぎ、動かす。

遊びの力で人が変わりまちが変わる。

プレイリーダーはみんなの遊び心に火をつけるのが役割だ~!

①子どもの遊び環境を創出する

②自ら新しい子どもの遊びを誘発する

③遊びの輪を広げ、人と人を繋げる

④社会の中で遊びの価値を発信!

迷ったときは振り返る。

 ・子どもの力になっている?奪ってないか?

 ・よい問いを立ててみよう→ここが突破口になり人に伝える力になる

話をすることでエンパシー(他人の感情や経験を理解する能力)を感じる。

日常の場でたくさん話してみてね、とコミュニケーションの大切さを強調して講座が終了しました。その後の講師のプレイワーカー時代の生の経験の話が、プレイリーダーにとって響いていたようでした。

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気づきの種まき

東日本大震災の時もそうでしたが、コロナという得体のしれないものに遭遇したとき、プレイパークを開いていいのか?今だからやりたい、イヤ感染がこれ以上広まってらどうする?、ただただ不安、など感情や価値観の違いが浮き彫りにされました。

だからこそ話していくチャンス。

自分の団体を船にたとえ、沈まないように航海するには、積み荷が重くないか?掲げた旗(ミッション)は何か?を考えることは、組織運営するには大切な視点ですね。

何かあったときは、そのミッションを確認して皆で話し合うことが大切だということを改めて確認しました。

 

プレイリーダー研修「主体的に遊べる場の作り方と仕掛け方」

本日の研修は、日本冒険遊び場づくり協会代表でありフリーランスでプレイワーカーをされている関戸博樹さん、通称どっくんが講師でした。

どっくんは、04年~12年までの8年間、渋谷はるのおがわプレーパーク(東京都渋谷区)で常駐プレーリーダーとして従事。

現在はプレーパークでの仕事に限らず、子どもの遊び環境向上のため様々な分野での人材育成、幼稚園や保育園の園庭改良、主夫としての経験も活かした親向け講座などをされています。

運営している世話人はオンラインで参加。

ブレイクアウトルームを使って他の団体のメンバーとの交流の時間もありました。

横浜市にある25か所のプレイパークは、立ち上げ時期や開催頻度が様々なので、プレイリーダーの研修を全体研修とし、プレイリーダーだけではなく運営者と共に学べる機会を作っています。

特に、長年プレイパーク活動をしている方のお話を皆で聞き、自分のプレイパークの活動に活かすことや困っている事柄にアドバイスを頂ける貴重な機会です。

 

内容は、3部構成になっており、事例を含めてのわかりやすいお話でした。

①そもそも「遊び」ってなんでしょう

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 遊びとは・・・やりたい! から始まるすべてのこと(内発的動機づけ)

 子どもが自由に遊ぶ。本質的に自らの動機に基づく行動。

 遊ぶことそのもの(プロセス)が目的であり、評価に関係ない時間。

 遊びをとおして自分のモノサシを自身の中に作り上げていくそうです。 

 こどもは何かを身につけるために遊ぶわけではありません。  

 これらのことを、見守る大人は理解しておくことが必要ですね♪  

②リフレクション(内省)について

 「自ら気づき行動が変容する」ことに繋げます。

  指摘されて納得するのではなく、自分で気づくことが大事。指摘されないように動こうとするとマインド設定されてしまう可能性があるそうです。

効果的なリフレクションに必要なのは客観的な認知(メタ認知)の力。

自分を俯瞰してみているもう一人の自分が指示を出したり調整したりできるようになるそうです。

チームとしてのリフレクションも大切。情報共有も大切です。

練習方法があるようなのでやってみましょう。家族内でも使えそうです。

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③主体的に遊べる場にするためのしかけ

・場の魅力の最大化。大人がきっかけをつくる。導線の整理、場の配置。

・子どものやってみたい気持ちに寄り添う。

・自由に遊んでも良いことがわかるようなデモストレーションの動きをとる。

・子ども優位でイニシアチブをとれる関わりをする(子どもが手綱をにぎってコントロールする)

 

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どっくんのお話を聞いて、そうだよね・・・とうなづくことばかり

リフレクションのやり方が意外と難しいな、と日ごろから感じていましたが、相手の意図をくみ取って聞く、ポジティブな指摘をする、また自分の意図を言ってフィードバックをもらう、などのヒントをいただきました。

ネットワークで活動しているYPCネットワークはまさにチームとしてのリフレクションが必要ですね。年度末に今年度のまとめとしてやってみよう!

と元気をいただきました。

 

プレイリーダー研修~「遊育のススメ 遊びで育つ子どもの根っこ」~

1月はプレイリーダー研修として、冒険遊び場初代プレーリーダー天野秀昭さんの講演を聞き、語りあいました。

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長年プレーリーダーとしてプレーパークで子どもたちに関わっていた天野さんのお話は、何度聞いても情動が動きます。

遊びそのものの価値、外であることの意義が話され、こんなに大切なのに、なぜ認知されないのか、それは点数化できないから。

プレーパークは、子どもが自らやりたいことができる、自由に遊べる環境があることで、子どもは育ちたいように育つ。外でしか得られないもの、ベチャベチャ、ゴワゴワ、ザラザラ、チクチク、ヌルヌルなどの感覚、まさに体で「快」「不快」の感覚を覚えていく。幼児は室内だけでは到底足りないそうです。

 

「教育」「遊育」の違い、あぶない(A)・きたない(K)・うるさい(U)のAKUなど、天野さんオリジナルの言葉で語られました。子どもはAKUの存在で社会に嫌がられる。

しかしプレーパークでは子どもに必要な「遊ぶ」ことを保証する場であること。

 

遊ぶことで情動が動く→「私は私」という記憶→長期記憶へ→アイデンティティが育まれる。

①乳幼児期は生涯の礎の時期

②親は支援の対象ではなく育ちを支える同志

③第3の大人だからできること・・・

 子どもを価値として評価しない、その人をその人として見る

 

なかなか親ではできないこと

プレイリーダーだからこそできる。子どもの本当の育ちってなんだろう。などなど

改めて深く考える機会になりました。

 

お話を聞いた後のプレイリーダー同士のシェアタイムではさらに深堀りし、明日からの仕事に活かせるエッセンスをたくさんいただきました。

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実際プレイパークで子どもたちと関わり、毎日の振り返りだけでなく、月に1度の仲間たちとの学習は、知識を得るだけでなく、心の栄養にもなりました💛

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心に残ったこと。これからやろうと思うこと。



 

プレイリーダー研修 ~ロープワーク~

12月の研修は保土ヶ谷公園でロープワーク。

始まる少し前まで大雨でしたが、皆が集合した頃には雨もあがりました。

今日の講師は、YPC元プレイリーダーのはんすとアシスタントのまさみっちょ。

参加者は、プレイリーダーとプレイパークの世話人やロープワークに関心のあるボランティアの方たちです。

本日のねらいは、「ロープワークの共通認識をもつ」

横浜のプレイリーダーはいろいろな現場に配置されるので、共通した基本の結び方が必要。だれもが認識できていることが必要です。そのために今日は確認をしていきます。

 

1.まずは、ロープの選び方、ロープの点検、摩耗の状態、強度等 確認します。

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2.設置する前にすること

 ケヤキクスノキなど表面が丸い木を選ぶ。養生する意味。基本の結び方、ねじり結び・ふた結びなどを確認。

3.2組になって、ロープで遊具を作ります。

想定は、月に1回日曜日開催の保土ヶ谷公園です。

①ターザンロープ ②ブランコ ③モンキーブリッジ ④くもの巣

時間までに2人で協力して遊具をつくります。

時間がきたら、それぞれの作った遊具の所で、

・最初につくる意図

・なぜここに作ったのか、選んだ理由

・気を付けたこと

を説明してもらいました。

①ターザンロープ

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入ってきて目立つところに作った。
気を付けたところは、地面に石が落ちていないか。動線は大丈夫か、下に挟まれない高さ。

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起こりうるリスクは?ブランコに乗っていない時にここにぶら下がったら?乗っていた子が突然降りたら?等、皆で想定してみる。

②ブランコ

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気づいたこと:長すぎるロープは危険。ロープが緩んでいるとふり幅が予想しにくい。座面はできるだけ柔らかいものを。

③モンキーブリッジ

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通路沿いなので動線といえば動線だが、目に留まる場所だからあえて選んだ。

通常は、上のロープと下のロープの間にロープを結ぶ。それは、登る手がかりにしたり、小さい子と大きい子が一緒に乗ったとき振り落とされないためにも結ぶ。

④クモの巣

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あちこちに張り巡るくもの巣。ロープが足りなくなったら結ぶ。長いロープは結びにくいし外すのも大変。

張る距離・木の太さ・ロープの長さを考えることが大切。

 

クモの巣ロープ遊具 誕生秘話

実ははんすが現役の時に考えた遊具。

子どもと作りながら遊べるものはないか・・・と考えているところに、小2の子が「ひっかければいいじゃん」確かにひっかければ乗れる。要所要所で結べばいい。と二人で試行錯誤して開発した。

いつのまにか定着して皆が作るようになってきた。

なにが危ないのかはやってみないとわからない。失敗しないがらわかっていく。

ただ、ロープは緩む、なんでほどけるのか。ほどけないのか。ロープのメカニズムを理解しておくことは大切。わかっていないと危険だよ。

 

講師はんすが子どもと共に遊具を発明したという話を聞きました。

はんすもプレイリーダーになったばかりの頃は、うまくできなくて、何度も失敗を重ねていくうちに、ロープ遊具を作ることが楽しくなってきたそうです。

そんな失敗談を含めたお話には、プレイリーダーとしての資質や子どもへの愛情が感じられました。

ロープで遊具を作れることができればいいという事ではなく、子どものやってみたいことを一緒にやってみる、工夫しながら子どもの遊びの世界を広げていくことがプレイリーダーにとっても楽しい魅力的な遊びだということを改めて気づかせてもらったのではないでしょうか。

 

はんすは現在、まさみっちょと一緒にフリーランスとして活動をしています。

いろいろ楽しい事を企画、実施出来る人たちなので、ぜひ声をかけて活動に活かしてください。

よろしくお願いします。

 

 

 

プレイリーダー研修 ~プレイパーク・プレイリーダーを伝える~

プレイパークに初めて来られた方に「プレイパークってどんなとこ?」と良く聞かれます。

その時、プレイリーダーは的確に伝えられているでしょうか?

そして、自分の仕事の説明はできているでしょうか。

 

本日の研修は、プレイリーダー同士が2人1組になり、プレイリーダー役と遊びに来た人役でロールプレイをしました。

遊びに来た人を演じる人は、自分で好きな設定をしました。

親子(父、母)、高齢者、ふらっと来た高齢者、高校生集団、サラリーマン、自治会長、行政の人等、様々な人が来られる、という設定です。

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「ここってどんな場所なんですか?」

 

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幼児を連れた母に説明

実際、やってみて、感じたことを伝えあったり、他の人のいいと思った言葉を書き留めたり、と丁寧な振り返りをしました。

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ありきたりの言葉でなく、自分の言葉で伝える。

相手が何を聞きたいのか、しっかり聞くことが大切。それに合わせて答えること。

熱量を少し加えて話すと、仕事に誇りを持って働いていることが伝わるね、等、いろいろな気づきがありました。

 

遊んでいるこどもの様子を相手に伝えることで、プレイパークという場には、温かい眼差しを持ったプレイリーダーや大人がいるということを知ってもらう機会です。

また、プレイパークは、初めての方が入りにくいと感じる方もいるようなので、プレイリーダーたちは、来園者にはできるだけ声をかけていこう、と改めて感じたようでした。

 

こどもの遊びや環境を大切にしたいと思っている人たちがボランティアで運営しているプレイパーク。

人と人との間で、ひとり一人が自分らしくいられる場を、今後も創って行きたいと思います。