プレイリーダー研修 ~プレイパーク・プレイリーダーを伝える~

プレイパークに初めて来られた方に「プレイパークってどんなとこ?」と良く聞かれます。

その時、プレイリーダーは的確に伝えられているでしょうか?

そして、自分の仕事の説明はできているでしょうか。

 

本日の研修は、プレイリーダー同士が2人1組になり、プレイリーダー役と遊びに来た人役でロールプレイをしました。

遊びに来た人を演じる人は、自分で好きな設定をしました。

親子(父、母)、高齢者、ふらっと来た高齢者、高校生集団、サラリーマン、自治会長、行政の人等、様々な人が来られる、という設定です。

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「ここってどんな場所なんですか?」

 

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幼児を連れた母に説明

実際、やってみて、感じたことを伝えあったり、他の人のいいと思った言葉を書き留めたり、と丁寧な振り返りをしました。

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ありきたりの言葉でなく、自分の言葉で伝える。

相手が何を聞きたいのか、しっかり聞くことが大切。それに合わせて答えること。

熱量を少し加えて話すと、仕事に誇りを持って働いていることが伝わるね、等、いろいろな気づきがありました。

 

遊んでいるこどもの様子を相手に伝えることで、プレイパークという場には、温かい眼差しを持ったプレイリーダーや大人がいるということを知ってもらう機会です。

また、プレイパークは、初めての方が入りにくいと感じる方もいるようなので、プレイリーダーたちは、来園者にはできるだけ声をかけていこう、と改めて感じたようでした。

 

こどもの遊びや環境を大切にしたいと思っている人たちがボランティアで運営しているプレイパーク。

人と人との間で、ひとり一人が自分らしくいられる場を、今後も創って行きたいと思います。

きらきらプレイパーク訪問記 in 星野町公園

きらきらプレイパークは、今年度から、となりまちのコットンハーバー地区にある星野町公園でも開催することになり、毎月の開催となりました。

初日の27日(日)は、雨の予報。

初めてなので、どうぞ雨が降りませんように、とみんなで願ったからか、1日雨が降らず、しかも曇っていたので暑くなく、本当に過ごしやすい気候。

この地域の方たちや、たくさんの親子や小学生、中学生の姿がみられました。

マンションの窓から見て何やってるんだろう、と思って来られた方、毎回神奈川公園の時に参加している方、近くの保育園仲間が誘い合って来られたりと、とても賑わっていました。

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あちらこちらのプレイパークに現るきりさんやポルコさんの姿も。きりさんはシュロの葉っぱのバッタや風車を。ポルコは大道芸人なのでジャグリングや皿回し、バルーンなどを見せてくれました。

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水遊び、色水遊び、シャボン玉遊びは、大人気。初めての子ども達に入りやすい遊び。

色水遊びも、水風船が入っていたり、お花が入っていたりと工夫が見られます。

片付けの時に、この水の袋に切り込みをいれ、じょうろのようにして、お花にかけていました。大人はもったいないから、という発想ですが、こんなことも子どもにとっては遊びなんですね。 

 

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その他、草の上でゴム段をやったり、段ボールで家を作ったり。ビー玉コロコロは1日中誰かが遊んでいるほど大人気でした。

また、プレイリーダーがロープでモンキーブリッジを作ると、たくさんの子ども達が群がっていました。

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そして、本日、子ども達の足型手形で、素敵な旗が出来上がりました。

これから、開催の時はこの旗があがります。

この、高層マンション群の地域で、CCT(コットン・コミュニテイ・タウン)の方、つどいの広場(ほしのひろば)のスタッフ、子育て支援者さんなど、たくさんのボランティアさんが協力しあい、大人たちも楽しみながら、プレイパークを開催していました。

 

今後のきらきらプレイパークの日程をお知らせします。

星野町公園:9/26・10/24・12/26・1/23・3/27

神奈川公園:7/25・8/22・11/28・2/27

詳しくはきらきらプレイパークのHPで→神奈川公園きらきらプレイパーク (fc2.com)

CCT(コットン・コミュニティ・タウン)のHP→Cotton Community Town | (cottonct.org)

 

全体研修~プレイパークで自尊感情をそだてるには~

6月は運営している世話人とプレイリーダーが一緒に学ぶ全体研修を行いました。

今回お招きしたのは、健康教育学者の近藤卓先生。

以前、先生の講演会に参加したことがあり、自尊感情を育む過程をうかがって、目からウロコ!  衝撃が走りました。

まさにプレイパークで育てることができるじゃない!

そう思って、今回は皆で自尊感情について学ぶ機会としました。

 

まずは自尊感情とはなにか。

「自分を大切に思う気持ち」

 

人間関係の二つの基本形は、

向き合う=関係ができる(恋)  並ぶ=関係が深まる(愛) 

生後6か月までは互いに見つめあうことが大切だが

それ以降は、同じものを見る並ぶ関係。それは、心を豊かにする。

一緒に泣いたり笑ったり。

 

自尊感情には、二種類あって

①社会的自尊感情(すごい自分)→やる気をうみだす

優越感、他者との比較。褒められて伸びる。「すごいだろう」

熱気球のように膨らんで舞い上がる。バルーンのようなもので褒められていないとしぼんでしまう感情。ちなみに東京ドームは33年間風を送り込まれていて一度もしぼんだことがないそう。そんな人間はいるのでしょうか?

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②基本的自尊感情(ありのままの自分)→どんな時も支える

これでいい、生きていていい、このままでいい、自分は自分。他者との比較ではなく、絶対的、無条件、根源的で永続性のある感情。

それは、感情の共有体験で育つ。

糊をしみ込ませた和紙を、一枚一枚積み重ねて作られる。

和紙=体験の共有 糊=感情の共有

共有体験のたびに積み重なって厚みを増す。

 

自尊感情の4つの形が示されました。

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自尊感情の四つの型

思わず、自分はどれだろうとあてはめたり、遊びにきている子どもの顔を思い浮かべたそうです。

一緒に楽しく遊んだり、同じものをみて感動したり、悔しくて一緒に泣いたり、一緒にご飯食べたりと、手の届く体温が感じられ、話さなくても伝わる距離にいて、感情の共有体験が大切とのことでした。

子どもだけでなく、大人でも、自尊感情は育つそうです。

まさに、プレイパークの中で、一緒に過ごすだけで、基本的自尊感情が育つなんて素敵です💛

 

ついつい、大人はこどもをほめてしまいがち。そうではなく、一緒に体験して一緒に感じて、「ありのままでいいんだよ」を大切にした場にしていこう!

と感じたいい時間になりました。

 

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 近藤先生のお話の中に、アニメのワンシーンがでてきたり、様々な比喩的表現がとても興味深くて、みんな引き込まれていきました。

途中、近藤先生作「ありのままのわたし」ギターとハーモニカで生演奏の時間も。

心温まる時間をありがとうございました。

 

近藤卓先生の㏋ → Home | RAEC

 

 

 

 

 

 

プレイリーダー研修~今年度の振り返りと来年度の個別目標設定について~

 今年度最後の研修は、プレイリーダーの求められる能力を理解し、来年度の自分の目標を設定する、というテーマです。

 

まず、運営側が作成したYPCプレイリーダー実践能力レベルを読みながら、かつてのプレイリーダーの事例を聞き、自分はどのレベルなのかを考えてみました。

 

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その後、表現がわかりにくいところを、皆でどういうことなのか、話し合いました。

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「人間は、自分で意識している部分と、無意識の部分がある。」

相方や運営者と、毎回活動を振り返ることで、気づけなかったことがわかるのでリフレクションが必要だ、と嶋村氏から学んだことを思いだしました。

 

最後に、それぞれが、来年度の目標を設定する時間。

紙に大きく書いて、皆でシェアしました。

1年が始まる前に今年度をしっかり振り返って来年度に向かいます。

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横浜のプレイリーダーは、学びあえる仲間がいます。

時には議論したり、時には励ましあったり支えあったり。

現場も違うので、全員で集まれる日は月に1度。

来年度も、研修を重ねて、よりよい場をつくることを目指します。

どうぞよろしくお願いいたします。

まんまるプレイパーク訪問記

都筑区荏田にある まんまるプレイパーク。名前のごとく、まんまるい広場です。

鴨池公園の中にある、自然豊かな場所です。

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まんまるの旗が迎えてくれました

ちょうど着いたのがお昼頃だったので、お昼を食べている親子や幼稚園に通っているお母さんたちが集まっていました。

午前中は小学生が授業で来ていたそうです。

しばらくすると、お父さんも何人か混ざっている団体が。

声をかけると、近くの幼稚園の卒園式があったようで、みんなで遊びに来たようです。

大きな木に設置されたターザンロープで遊んだり、集団でドッジボールを楽しんでいました。

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ターザンロープでたのしそう

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お父さんたちも交じってドッジボール

夕方になると、小学生がサッカー、焚火、ベーゴマ好きな大人がベーゴマを磨いている姿もありました。

 

子どもも大人も、自分のやってみたいことができるプレイパーク。

お天気が良い平日、夕方の日の光が暖かく、のんびりした時間が流れていました。

 

世話人さんたちといろんなお話ができる時間もあり、子育て中だからこそ関わりたいという気持ちを伺ったり、地域と連携してプレイパークのPRをしているというお話も伺えました。

 

まんまるプレイパークは、子育て世代の世話人さんが多いプレイパーク。

子育て談議をしに、いらっしゃいませんか?

 

まんまるプレイパークの詳細はこちら↓

www.facebook.com

きらきらプレイパーク訪問記 in 神奈川公園

コロナになってから開催を見合わせていた、神奈川公園きらきらプレイパーク。

子育て当事者が運営していることと地域の特性から、なかなか開催に踏み切れなかったのですが、運営のメンバーが区内の白幡の森プレイパークに親子で遊びに行ってみて、「プレイパークの価値を改めて感じた」「今始めなくては、なくなってしまう!」と思い再開されました。

 

今年度は1月、2月、そして今月と3回行います。

1月はあまり地域に周知できなかったのですが、たくさんの人たちが遊びに来ていました。

 

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遊ぶ前に手を洗ってね


感染予防しながら、いつものように持ち寄り鍋や木工はやらず、広いひろばを思いっきり走るだけでも、と慎重に行なうことに。

常連の子ども達は、大きな木に基地を作るのが楽しかったことを覚えていて、プレイリーダーや近くにいる子ども達と一緒に作っている目がキラキラ✨していました。

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僕たちで基地つくるよ~

 

1月は節分が近かったので、新聞紙で豆を作り、鬼退治。

来園者のお父さんが鬼になってくださり、段ボール箱に豆をいれるため、みんなで追いかけてたくさん走りました。

子ども達はあふれんばかりのエネルギーを放出しているようでした。

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はしる はしる

2月は寒かったのですが、色水遊びが大人気。

真っ赤な手になりながらも夢中に。楽しいと寒くないんだなぁ。

寒いからやめなさい! という声はなく、親御さんたちも子どもの様子を見守っているとてもいい雰囲気でした。

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光が当たってきれい!!

ベーゴマを新規購入。ベーゴマ得意プレイリーダーれんこんがいることでチャレンジする子ども達もいました。

女子は回すよりこちらが得意↓

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中にはパズルにもなるように、ベーゴマの絵と同じ絵を描いてくれました。すてき!

久しぶりに始まったきらきらプレイパークですが、今までより来園者が多くびっくり。

コロナのお陰(?)で屋外で遊ぶ子ども達が増えたり、近隣で遊ぶようになったのではないかと思いました。

学校がお休みの時に、近くの公園で遊んでいる雰囲気はいいですね💛

たくさん遊んだ後は、しっかりお片付けもしてくれました。

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たのしかったね~💗

月に6回開催だった「きらきらプレイパーク」が、来年度はなんと!

星野町公園と神奈川公園と交互で毎月行うことになりました。

横浜駅から歩いて行けるプレイパーク。是非、こちらをチェックしてくださいね。


神奈川公園きらきらプレイパーク (fc2.com)
 

 

 

 

プレイリーダー研修 ~プレイパークに関わる人の想いを聴く~

2月の研修は、プレイリーダーの要望により、横浜のプレイパークを立ち上げてきた人たちの話を聞く研修でした。

 

今から30年ほど前、それぞれの地域で、「子どもたちの環境、大丈夫か」「子どもたちが遊んでない」「遊べる環境を地域に作りたい!」と思っている人たちが、学習会やあそび会を行っていました。

そして、そう思っている人たちが、繋がって、NPO法人を立ち上げました。

その頃はまだ7団体しかありませんでしたが、

2006年度「かがやけ横浜ども青少年プラン」の重点事業となり、横浜市からプレイリーダー雇用費が補助されるようになりました。

そこから、続々とプレイパークが立ち上がり、現在では25団体に。

 

市民の熱い思いが行政に伝わって、横浜にプレイリーダーのいるプレイパークが誕生!

 

長い期間をかけて立ち上げ、今でもプレイパークにかかわり続けている、その思いを改めて聞いてみたい、そして、その思いを引き継いでいきたい、ということで今回の研修になりました。

鯛ケ崎公園プレイパーク・港南台生き生きプレイパーク・片倉うさぎ山プレイパーク・そして一番若い、浅間台みはらしプレイパークの代表の話を聞いて、プレイリーダーたちが心に留まったことを紙に書いていきました。

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それぞれ5分間の話を聞いた後、読みあいました。

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同じ話を聞きながらメモをとる

読んだ後、皆でディスカッション。

同じ話を聞いてメモを読みあうと、それぞれ印象に残るところが様々だということに気づきました。

「自分が大事、と思ったところは自分の中で何か引っかかたり、普段から気になっているところなんだと思った。」「自分はひっかからないけど、他の人には大事と感じる部分があることに気づいた。」「自分の癖に気づいた」

などの話で盛り上がりました。

 

YPCネットワークでは、コーディネーターとプレイリーダーが研修を重ね、本音を出しあい、一緒に学びあっています。

今回は、プレイパークを立ち上げたメンバーの話を聞いて、お互いにモチベーションがアップするいい機会になりました。

プレイパークが制度化するまでの経緯と運営側の思いが伝えられ、プレイリーダーも改めて、プレイリーダーという仕事に誇りをもってもらえたようで嬉しく思いました💛

少しでも子どもたちが子ども時代を謳歌できる社会にしていくには、どうしたらいいのか、今後も共に考えていきたいと思います。